ジャーナル
日々の記録、季節の言葉
アザミの庵から、季節の移ろいとともに届く日々の記録。特別なことではなく、ただ丁寧に過ごした一日の断片を、ここに綴っていきます。
最新の記録
竹を割く朝
籠編みと向き合う時間
2026年6月16日 · 月曜日 · 晴れのち曇り
朝5時に目が覚めた。まだ暗い中、裏庭に出て竹を割く作業を始める。鉈が竹を裂く音が、静かな朝の空気に響く。
岐阜の田中美代子さんに教わった通りに、一本一本の竹ひごを均等な幅に整える。これだけで1時間。焦る気持ちをグッと抑えて、素材と向き合う。
田舎暮らしを始めてから3年、ようやく「急かない」ことの意味が身体で分かってきた気がする。
「一本の竹ひごに、山の記憶が宿っている。」
過去の記録
経糸を張る——機織りの準備に一日
2026年6月9日 · 火曜日 · 曇り
西陣の職人から借り受けた古い機。整経というやつは、本当に根気の要る作業だ。糸を一本一本、均等な張力で通していく——その繰り返しの中に、なぜか瞑想的な静けさがある。午後遅くに終わって、縁側に腰を下ろしたとき、山の向こうに夕日が沈んでいくのが見えた。今日も一日、よく生きた。
全文を読む
梅雨入りの朝、雨粒が石畳を叩く
2026年6月2日 · 火曜日 · 雨
梅雨が来た。一週間ぶりのまとまった雨。縁側から眺める雨の庭は、いつもより深い緑色をしていて美しい。今日は外の作業をやめて、家の中で傷んだ道具の手入れをする日にした。古い籠の修繕、鑿の研ぎ直し、漬け物の確認——雨の日は、こういう作業がよく似合う。
全文を読む
清流で石を拾う、庭の石組みのために
2026年5月25日 · 日曜日 · 晴れ
裏山の小川まで、石を拾いに行った。庭の一角に、石組みを作ろうと思っている。川底の石は、長い時間をかけて水に磨かれて丸くなっている。その丸さが好きだ。人間も、そういうふうに磨かれていけたらいいと思う。両手いっぱいの石を抱えて帰ったら、足が笑っていた。
全文を読む
新緑の森を歩いた日、考えたこと
2026年5月18日 · 月曜日 · 晴れ
午前中の仕事を終えて、裏山の森へ。今の時期の森は、何十種類もの緑が重なって、まるで別世界のようだ。鳥の声、葉が風に揺れる音、土の匂い——全身でこの瞬間を感じながら、ゆっくりと歩く。特に何も考えていなかったのに、帰ってきたら頭がすっきりしていた。
全文を読む「書くことは、生きることを
もう一度生き直すことだ。」